舞台は学校
教室の後ろの席で遊んでたら、廊下から呼ばれた。
どうやら頼みごとらしい。教室を抜け出して依頼者のところに向かった。
人気の無いところに依頼者二人は居た。早速話を聞いた。
何でも、使われていない部屋でこっくりさんを喚んだようで怖くなって逃げてきたらしい。
こっくりさんはまだいるからどうにかしてほしい、らしい。
こっくりさんを喚んだ部屋に一人で来た。のはいいがこっくりさんと言えば紙と十円玉なのだが、紙はあっても書く物が無い。ポケットの中には一円玉しかない。夢の中のくせに貧乏だな。
とりあえず真白の紙の真中に一円玉を置いてみて呼び掛けてみる。
―こっくりさん、こっくりさん、まだここにいましたら一円玉を動かしてください。
反応が無い。もう居ないのだろうか。そういえば一円玉に指を乗せていないじゃないか。これでは反応無いなと思いつつ、一円玉に指を乗せようとする。
突然、一円玉が動き始めた。触ってすらいないのに。
どうやらまだいるらしい。とりあえずストレートに聞いてみる。
―こっくりさん、そろそろ帰ってくれませんか。
部屋の空気が嫌な空気に変わる。どうやらまだ帰りたくないらしい。さっさと帰れ。
こっくりさんを満足させる為に色々聞いてみる。
―次のテスト何点ですか?
一円玉が動く。9・・・、5・・・95かな。いやっほっう。
―・・・そろそろ帰ってくれませんか?
また空気が変わる。まだか。
―ところでこっくりさんって喋れます・・・か?
・・・反応無い。無理か。
―何で帰りたくないんですか?
ひ・・・ま・・・?暇なのか。霊も大変なんだな。だから帰りたくないのか。そろそろ解放してくれ。
一円玉が質問無しで動く・・・
ここで目が醒める。
今日小テスト返ってきた。95点だった。